定期券について

定期券に関する質問と回答をまとめています。

目次

読み取れるかどうか

定期券情報

ここでいう定期券としての情報は、次のようなものを指します。

  • 定期券利用する範囲 (起点駅〜経由地〜終点駅)
  • 定期券利用する期間 (開始日〜終了日)
    定期券を更新するごとに変化するため、いわゆる定期券を更新したかどうか知りたい、という場合はこの情報を参照することになります
  • 定期券利用する人 (記名情報)

※カードによっては、記名情報と定期券情報は領域が分かれていることがあります。この場合、記名情報と定期券情報で、読めるかどうかの条件が違うことがあります。

基本的なことについて

定期券情報が読み取れるように記録されているカードは極めて稀です。殆どのカードでは暗号化されていて、読み取ることができません。

券面には公然と印字されている情報ですが、なぜかカード内では暗号化されており、書き換えは当然ながら読み取りすらできないようになっています。

ICカードこれひとつで、定期券情報の解読・表示が実装できているものは、以下のカードのみです。

それ以外のカードは、まだ報告がないか、報告があっても読み取れない領域にあったかが原因で、読み取って表示する対応は未完成です。

報告をいただければ、場合によっては対応できるかもしれません。弊社への報告方法をお読みになり、調査にご協力いただければ幸いです。

読めないカード

問い合わせが多いため明記致しますが、少なくとも次のカードは定期券情報を読み取れません。

  • 10カード (Kitaca / Suica / PASMO / TOICA / manaca / ICOCA / PiTaPa / SUGOCA / nimoca / はやかけん)

それ以外のカードについては、必要に応じて各カードごとの説明に記載されていますのでご一読ください。

カードの仕様ですので、読めない件についてはアプリでは対処のしようがありません。本件についてどうしてもご不満な場合は、鉄道会社やバス会社などに直接お問い合わせください。

なお、カードの仕様変更は絶対的な必要事項となりますが、事業者は余程のことがない限り仕様変更はしません。事業者は困っていないからです。

仕様変更費用を希望者が自前で払うか、それが無理なら署名活動などを地道にして事業者を動かすかのいずれかの選択が必要です。

区間内乗降での特例

必ずお読みください

カードによってはこの動きと異なることがありますが、Suicaほか利用者が圧倒的に多いカードについては、このように記録されます。

履歴に記録されないことがあります

カードの種類にもよりますが、10カード(Kitaca / Suica / PASMO / TOICA / manaca / ICOCA / PiTaPa / SUGOCA / nimoca / はやかけん)や、多くの地域独自カードでは、定期券範囲での乗降は、履歴に記録されません。

これは、履歴はチャージ額が増減する場合に記録される(ことが多い)ため、チャージが減らない定期券利用の場合は、履歴に記録しないのだと思われます。

JRなどの定期券の場合、定期券購入時に「乗り越しでの精算」を許可してある場合で、かつ乗車前にチャージをしておき、実際に乗り越しをした場合や、券面前乗車含む圏外での乗車をした場合にのみ、その圏外区間が記録されます。

定期券区間を含む乗降について

定期券で鉄道を乗降した場合、原則として(チャージ額が変化しない)定期券区間は記録されません。

券面前乗車は定期券区間の境界駅で下車した扱い、乗り越しは定期券区間の境界駅で乗車した扱いになります。なお、券面前乗車で1区間などの場合、どちらで降りたことにしても運賃が変わらない場合は、例外として乗降駅が正確に記録されることがあります。

このような条件で履歴は記録されるため、定期券を用いた場合の下車や乗車の駅名は実際の乗降と異なることがあり、混乱を招く恐れがあるためあらかじめご理解のうえでご利用ください。

この、定期券の運賃精算については以下のページに図入りで説明がありますので、ご参照ください。

簡潔に言えば、基本的には履歴欄に記録される乗降は、チャージ額が差し引かれる範囲内、ということになります。

券面前乗車または乗り越しの表示について

10カード(Kitaca / Suica / PASMO / TOICA / manaca / ICOCA / PiTaPa / SUGOCA / nimoca / はやかけん)の場合に限り、券面前乗車または乗り越しとしてカードに記録されている場合、券面前乗車つまり入場(SF)→定期圏内出場なら降車駅の横に<定期券出場>、乗り越しつまり定期圏内入場→精算出場(SF)の時は乗車駅の横に<定期券入場>、と表記されます。

この場合は実際に乗降した駅ではなく、定期券外の、チャージ額の減算が発生した場合の駅が記録されます。

なお、この定期券外かどうかという情報は、「乗継割引」かどうかの情報と排他(どちらか片方のみ記録)となります。双方同時に発生し、乗継割引とてカードに記録された場合は、この注釈は表示されませんのでご注意下さい。

弊社への報告方法

はじめに

定期券情報がカード内にあるかどうかは、実際にカードの中身を見てみないと分かりません。

弊社も対応する全てのカードを保有しているわけではなく、定期券に至ってはなおさらですので、必要に応じて利用者から情報提供をいただく必要があります。

この場合、もし本当に読めるカードであれば、恐らく、上の「定期券情報」に書かれた各種個人情報を弊社に提供することになりますから、その点はご留意願います。

弊社はカード内にどのように情報が記録されるかは興味がありますが、お客様の個人情報には全く興味がありません。流出しないよう厳重に管理しますし、悪用することも決してありません。プライバシーポリシーもご一読の上で、弊社を信用していただける場合は、次にお進み下さい。

ダンプツールで全情報を送信

カード内の全ての情報を送付いただく必要があり、その場合はアプリ内蔵の「ダンプツール」機能を用いることになります。

一番簡単な方法は、「ダンプ専用モードの起動」を選び、カードを読み取らせて、カードの種類と定期券である旨のメモを書き添えて弊社に送信することです。

対応や進捗について

定期券情報がなかった場合、あった場合で対応の進捗、といった情報は、マストドンで随時お知らせしております。

便利なコミュニティツール「まちトドン」などにアカウントを作成し、弊社アカウントをフォローしていただければ、随時最新情報をご覧いただくことができます。

疑問点等ありましたら、マストドンからご質問いただければ随時対応をさせていただいております。